この声で、キミに「好き」と伝えたい。

出場できるきっかけは、デアンジェリス家の力。

だけど、それはあたしがこれまで積み重ねてきた実績のおかげだという。


「声は戻ったとして、キミは一体将来どこを目指すつもりだったんだい?また音楽大学への道が開けたんだよ?」


…そうだ。

衛斗の言う通り。


声が出なくなるまでのあたしは、すでに音大からの推薦もあって、高校卒業後は音大に進む未来しか考えていなかった。