この声で、キミに「好き」と伝えたい。

その“頼み”というのが、その空いた1枠に急遽あたしを組み込むというもの。


「コンクール側も、“雨宮千歌なら”と言って、快く了承してくれたよ」

「つまりあたしは、デアンジェリス家の力を使って、不正に本選に出場するってことね」

「不正なんかじゃないよ。キミの実力は、コンクール側も重々承知している。今までの実績がなければ、いくらデアンジェリス家の力をもってしても、それは叶わないことだよ」