この声で、キミに「好き」と伝えたい。

衛斗はというと、それからもあたしの身辺調査をしていたみたいで、あたしが覇国との関わりを断ったことを知って、わかりやすいくらいに機嫌がよかった。


そして、もうすぐカナリヤ女子音楽高校に入学して、三度目の春を迎えようとしていた。


そう。

あたしは、高校3年生になるのだった。


本来なら、音楽大学への推薦も決まっていて迎える春だった。

だけど、去年の夏に声を失いコンクールで優勝できなかったことで、それは叶わなかった。