この声で、キミに「好き」と伝えたい。

衛斗にキスされた口元を力いっぱい服の袖で拭う。


だけど、あたしにはこれくらいしか抵抗できることがない。


「千歌。わかっていると思うけど、あんな不良集団なんて、ボクの力でどうにでもなるんだよ?」


……そう。

衛斗にとって、第三者を使って覇国を潰すことなんて、容易くできてしまうだろう。


「あまりボクを怒らせないようにね」


衛斗はニヤリと微笑んで、あたしを部屋から追い出した。