この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「……豹くんっ…」


心の中で呟いたつもりが、思わずその名前を口にしてしまった。


ハッとしたときにはもう遅い。


あたしを見下ろす衛斗の目尻が…、一瞬にして釣り上がる。


「だから…ボクの前で、その名前を口にするなと言っただろ…?」


恐怖で体が強張るものの、わずかに腕を掴む力が緩んで、あたしは衛斗を押しのけて逃げ出す。


だけど、すぐに髪を鷲掴みにされ、床に押し付けられる。