この声で、キミに「好き」と伝えたい。

だけど、その拍子にあたしの指の爪が衛斗の頬を引っ掻いた。


「……ッ…!」


衛斗の白い肌に、1本の細い引っ掻き傷の跡がつく。

そして、じわりとその線が赤く滲み出す。


「ご…ごめん、衛斗っ…」


あたしが謝るよりも先に、傷に触れた衛斗の指に赤い血がつく。

その指を見つめていた衛斗の瞳が、ギロリとあたしに向けられた。


「どうしてキミは、…ボクの気持ちがわからないんだっ!?」