この声で、キミに「好き」と伝えたい。

あたしは衛斗に、手に乗せたヒマワリのバレッタを差し出す。


すると衛斗は、言い訳するわけでもなく、しかし悪びれる様子でもなく、いつもの落ち着いた感じで口を開いた。


「…あ〜。キミに話したいことがあって、さっき部屋に行ったんだよ。でもキミはいなくて。かわりに、化粧台にゴミがあるのを見つけたから、それをゴミ箱に入れただけ。ただそれだけだよ?」


衛斗は、本当になんとも思っていないのだろうか…。