この声で、キミに「好き」と伝えたい。

そして、ナルシスト。


だからあたしは、昔から衛斗のことは好きじゃなかった。



初めて衛斗と会ったのは、3歳の頃。

衛斗は、自分が音楽の才能に長けているからといって、幼いながらに自分より下手な人を見下し、バカにするような子供だった。


もちろん、当時のあたしもバカにされた。

「それでも、雨宮和歌子の娘か」って。


ムカツクし、嫌なヤツでしかなかったけど、反論なんてできなかった。