この声で、キミに「好き」と伝えたい。

これは…冗談なんかじゃなく、警告。


そのピリついたママの言葉に、あたしはさっきみたいに腕を振り払うことができなかった。


だって、あたしがこれ以上わがままを言えば…。

豹くんに迷惑がかかってしまうから。


「…ごめん、豹くん。今日は帰って…」


あたしは俯いたままそう言うと、豹くんに背を向けた。


「…でも、千歌!待って…!」


背中から、あたしを呼ぶ豹くんの声。