この声で、キミに「好き」と伝えたい。

睨むその人のまなざしは、3人の不良の睨みなんかよりも格別に…こわい。


ワーワー叫ぶ不良たちと違って、その冷静な表情がさらに凄みを増幅させる。


だけど、凍りつくその場におだやかな声が響く。


「あ〜!ユウジ〜!」


まるで、探していた猫を見つけたかのような声のトーンで、その黒髪の男の人に歩み寄るのは――。

さっきまで、不良に胸ぐらをつかまれていた男の人だ。