この声で、キミに「好き」と伝えたい。

このまま一生声が出ないんじゃないかという不安もあったから、また声が戻って安心した。


だけど、この声がなかったからあたしは自由になれたけど、戻ってしまった今は……。


「千歌!声が戻ったのなら、さっそくレッスンを再開するわよ!ブランクがあった分、調整しておかないと!」

「ちょっと待って、ママ…!あたし、もう歌はっ…!」


…歌いたくない。


べつに、歌を歌うことが嫌いになったんじゃない。