この声で、キミに「好き」と伝えたい。

久しぶりに聞いた…自分の声。


一瞬、なにが起こったのかがわからなくて、時が止まったかのように、その場に固まってしまった。


徐ろに、喉に手をあてる…。


「…あ……」


……声が出るっ。


なにかの聞き間違いかと思ったけど、これは紛れもなく…あたしの声だ。


「豹くんっ…」


まだ信じられないけど、豹くんの名前だって呼べる。


「千歌…!」


見ると、目を潤ませた豹くんが立っていた。