この声で、キミに「好き」と伝えたい。

そして、ゆっくりと被っていたヘルメットを外す。


「ご無沙汰しています。新島豹です」


ヘルメットを抱え、ママにお辞儀をする豹くん。

そんな豹くんを見て、驚いて目を丸くするママ。


「新島…豹…?」


久しぶりに聞く豹くんの名前に、ママは呟いたまま固まってしまった。


「新島って…、あの…小学生のときに引っ越した……」

「はい、そうです。数年前に、この街に帰ってきまして…」