この声で、キミに「好き」と伝えたい。

食ってかかりそうなママを必死に止める。


あたしは豹くんに、先に帰ってと目で合図を送った。


豹くんがここにいるだけで、ママの怒りは収まらないだろう。


こんな状態のママには、なにを言っても無駄だ。

まずは、家に帰って落ち着かせて……。


あとのことを頭の中で巡らせながら、豹くんがこの場を去るのを待つ。


…しかし。


足音が聞こえて振り返ると、なんと豹くんは帰るどころか、こちらに歩いてきていた。