この声で、キミに「好き」と伝えたい。

豹くんがバイクのエンジンをかけた。

…そのとき。


「…千歌?」


ふとあたしの声が聞こえて、思わず反応する。


振り返ると、そこにいたのは…ママだ。


ママには、友達の家に泊まっていると伝えてある。

さすがに、家出しているということも悟っているはずだ。


荷物を取りに帰るとき、たまに会ったりすることはある。


…でも。

豹くんといっしょにいるところを見られたのは……初めてだ。