この声で、キミに「好き」と伝えたい。

耳元で囁かれる豹くんの声は、とても心地がよくて…。

まるで、このままとろけてしまいそうになる。


自然と、乱れた呼吸と全身の震えが治まっていた。


「…ユウジ、リサ。千歌を頼んだ」


そう言って、豹くんはあの男たちのあとを追うように、人混みの中へと消えていった。



豹くんがホームへ帰ってきたのは、その日の夜遅くのことだった。


豹くんは「平気」だと言っていたけど、右手が赤く腫れていた。