この声で、キミに「好き」と伝えたい。

友達でも知り合いでもない、ただの大学生を。


顔も名前も知らない。

…だけど、“声”だけは知っている。


絶対音感のあたしの耳が、聞き間違えるはずがない。


なぜなら、すれ違うときに聞こえたその声は…。


“あーあ。せっかくのセーラー服がボロボロだ〜!”

“さっさとやっちゃおーぜ”

“そうだな”


ハロウィンの夜に、あたしを攫った男たちとまったく同じ声だったからだ。