この声で、キミに「好き」と伝えたい。

無理やり息を吸って、呼吸を整えようとする。

そして、この状況をなんとか伝えようと、震える手で指を差す。


…今さっき通り過ぎた、3人組の男子大学生を。


「…ん?千歌、あの人たちがどうかしたの?」

「千歌さんの知り合いですか?」


リサとユウジさんにはうまく伝わらなくて、あたしは首を横に振る。


きっとみんなには、あたしがただの男子大学生を指差しているだけに見えていることだろう。