この声で、キミに「好き」と伝えたい。

と、心の中で呟いたときにはすでに遅しで、ピンク色のジュースと氷の粒が地面に散らばっていた。


「千歌、どうしたのっ?手でも滑った?」


後ろからリサに肩を叩かれ、ハッとして我に返る。


手が滑ったわけではない…。

自分でも…どうして落としてしまったのかわからない。


…ただ。

寒いわけでもないのに、手がものすごく震えている。


両手を擦り合わせても、震えが止まらない…。