この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「ここに書いてくれる?」


そう言って、豹くんは自分の右手を開いた。


この大きな手のひらに、あたしの気持ちを書く…。


豹くんの…この手の中に……。

“すき”の…二文字を。



“す”の一画目の横棒を豹くん手のひらにゆっくりとなぞる。

たったこれだけのことなのに、あたしの心臓はバクバクだ。


そして、二画目に差し掛かろうと指を浮かせた……そのとき。