この声で、キミに「好き」と伝えたい。

歌を歌っているときは、必要ないというほどに周りからの手助けがある。

あたしに恩を打売って、見返りを求めたいがために。


きらびやかな衣装を着て、スポットライトの下のステージに立っていなければ、あたしなんてただの――。



…バシャッ!!


嫌な音がして目を向ける。


見ると、不良の1人が片手に持っていた缶コーラが、正面からきた男の人のシャツにかかっていた。

白いシャツに広がる…黒いシミ。