この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「千…歌…?」


まるで夢から覚めたかのように豹くんが我に返り、動きがピタリと止まった。


その隙を見て、男たちはそそくさと足をつまずきながらも逃げ帰る。


「…待て!逃がすかっ!」


ユウジさんがそう叫んで、逃げていく男たちのあとを追った。



さっきまでの慌ただしさが嘘かのように、すっかり静まり返ってしまった廃墟。


「…千歌。くるのが遅くなってごめんな…」