この声で、キミに「好き」と伝えたい。

豹くんは着ていたグレーのパーカーのファスナーを下げると、それをユウジさんに放り投げた。


「これを…千歌に」

「はいっ」


豹くんのパーカーを受け取ったユウジさんがあたしの元へ駆け寄ってきて、はだけた胸元を隠すように、あたしにパーカーを羽織ってくれた。


男たちは、牧羊犬に追われた羊のように、豹くんによって1ヶ所にまとめられていた。


背中を向ける豹くんの表情が、ここからじゃわからない…。