この声で、キミに「好き」と伝えたい。

髪が濡れ、泥で汚れた顔を男のスマホで撮られる。


「もう…やめてっ……」


そう言いたいのに、こんな状況でありながらも、あたしの声は…出ない。


必死に顔を背けて、男のカメラから逃れようとする。


そんなあたしの前に、アヤミちゃんがしゃがみ込む。


「いい?千歌さん。豹さんの昔の幼なじみだかなんだか知らないけど、偉そうにホームに入ってこないでもらえる?」