この声で、キミに「好き」と伝えたい。

単なるいちゃもん。

不良が着ている黒のトゲトゲがついたベストが肩に当たって、あたしの方こそ痛かった。


「ごめんなさい」


だけど、絡まれるだけ時間の無駄なので、すぐに謝ることにした。


「千歌ちゃん、どうかしたのっ?」


そこへ、前を歩いていたクラスメイトが気付いて戻ってきた。


だけど、不良の顔を見るなり後退りをする。

みんなまるで、面倒には関わりたくないという表情だ。