この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「なんだっ、もう起きてるじゃん!」


突然暗闇から声がして、一瞬にして体が硬直する。


この声は……、あの黒ずくめの声だ。


「あっれ〜?ほんとだっ」

「お目覚めが早いこと!」


月明かりの下にやってきたのは、さっき見たオバケのマスク姿の男たち3人。


じりじりと歩み寄ってくる男たちに対し、なんとか逃げようと可能な限り足を動かして、後ろへ下がる。