この声で、キミに「好き」と伝えたい。

そこで、ようやく気がついた。


あたしの両手両足は、結束バンドで縛られていることに。


両手は体の前で縛られていて、なんとか結束バンドの間に隙間を作ろうともがいてみるけど……ダメ。


でも、声が出ないあたしには、助けを呼ぶこともできないし、なんとか自力でここから抜け出すしか方法はなかった。


必死にもがいて、結束バンドの拘束を解こうとしていた、…そのとき。