この声で、キミに「好き」と伝えたい。

みんなは、『雨宮和歌子の娘』であるあたしとお茶できることを楽しみにしている様子だった。



「確か、あそこの通りの角を曲がったところだよね?」

「そうそう!」


クラシックカフェまでもう少し。


お茶を一杯いただいたら、適当な理由をつけて先に帰ろう。

そう思いながら、人通りの多い通りを歩いていると――。



…ドンッ!!


右肩に強い衝撃があり、肩にかけていたスクールバッグが地面に落ちる。