豹くんのためにも、ホットケーキ以外のものを食べてほしい。


だけどあたしは、今まで歌しかしてこなかったから、料理なんて超初心者。

おそらく今のあたしは、まだホットケーキさえも作れないレベルだ…。


「だれでも、初めてはありますから」


そう言うユウジさんの優しい言葉に甘えながら、料理を教わっている。



「千歌〜。昼メシ、まだ〜?」


カウンターを挟んで、豹くんがあたしたちの様子を見にきた。