この声で、キミに「好き」と伝えたい。

それでようやく気づく。


豹くんにお姫様抱っこされているのだと。


下ろして…!
下ろしてっ…!!


恥ずかしくて、豹くんにそう叫んでみるけど、あたしの声が出るわけがない。


酸欠の魚のように口をパクパクさせるあたしを軽々と運ぶと、豹くんは自分のバイクの後ろに乗せた。


「家には帰せないっていうか、俺が千歌を帰したくない」


ヘルメットのベルトをカチッと止めてくれた豹くんと目が合う。