この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「…千歌。声が出ないって…?」


ママの問いに、あたしは下唇を噛み締めた。


「そんなはずないわよね…?だって、今朝まで普通だったじゃない…」


…そう。

ママの言う通り、今朝までは普通だった。


ステージに上がるまでだって。


「なんの冗談…?それとも、ママへの嫌がらせ…?」


…そんなわけないっ。


だけど、そう言いたくても…声が出ない。