この声で、キミに「好き」と伝えたい。

声が出ないのは、喉の渇きのせい。

十分に水を飲めば、きっと……。


…しかし、あたしの声は出なかった。


なんで…。

どうして……。


混乱するあたし。


そのとき、目の前のドアが勢いよく開け放たれる。


「…千歌っ!!」


血相を変えてやってきたのは、ママだった。


「…どうしたの、あなた!!なんで歌わないのっ…!?」


ママは何度もあたしの肩を揺さぶる。