この声で、キミに「好き」と伝えたい。

あたしは、さっきまでいたほかの出場者がいる控え室とはまた別の小さな個室に案内された。


手の震えが止まらない。


み…水……。


そんな単語でさえ、声に出てこない。


震える手でジェスチャーすると、それに気づいたスタッフが慌ててあたしにペットボトルを差し出した。


500ミリのペットボトルの水がすべてなくなるんじゃないかと思うくらい、一気に飲み干す。