この声で、キミに「好き」と伝えたい。

悪い魔法使いに一瞬にして声を奪われてしまったかのように、さっきまでちゃんとあたしの中にあったはずの声が……出ない。


異変に気づき、すぐに課題曲が止められた。


そして、場内スタッフに肩を抱き抱えられ、あたしはステージを下りた。


いつでも、あたしだけを照らしていたスポットライト。

それはまるで、天国から差し込む光のよう。


………地獄へ落ちることになるなんて、このときのあたしはまだ知らない。