この声で、キミに「好き」と伝えたい。

普段なら、ママの知り合いの人が座っているのだけれど、…今日は違った。


そこに座っているのは、いつもならいない人…。

絶対に、あたしの出場するコンクールなんて見にこない人……。


そう。

それは…、妹の美歌だった。


無理やりママに連れてこられたのだろうか…。


無表情であたしを見る美歌の視線が、まるで突き刺さっているかのように、あたしを捉えて離さない。