この声で、キミに「好き」と伝えたい。

課題曲のイメージに合わせて、『妖精』というテーマでママが用意してくれた衣装は、まるであたしをさらに美しく魅せる鎧のよう。


『雨宮千歌』という名前を聞いただけでざわつく会場。


あたしに期待をしてくれている人。

あれがそうかと、物珍しそうに眺める人。


そんな表情が、観客席から見て取れた。


だけど、審査員席の表情は緩みもしなかった。

でも逆にそれが、あたしのやる気を引き出してくれる。