この声で、キミに「好き」と伝えたい。

絶対に大丈夫。



「雨宮千歌さん!そろそろ、待機お願いします」


控え室のドアが開き、スタッフの人の声が響く。


ついに、あたしに順番がまわってきた。


あたしは、突き刺さるような周りの出場者の視線を背中に受けながら、何食わぬ顔で控え室をあとにした。



ステージ裏へ向かうまでの間、あたしは自分がレッスン通りに歌えるイメージをする。

悪いイメージは決して思い浮かべない。