この声で、キミに「好き」と伝えたい。

みんなあたしに目を向け、小声でなにかを話している。

会話の内容は、おそらく今日美歌に言われたようなことだろう。


そんなことを考えていたら、出場者全員が美歌の顔に見えてきた。


「今年も優勝するつもり?」

「欲張り」

「ただ、自分の歌声を自慢しにきただけでしょ」

「ほんと、目障り」


そんな言葉が聞こえたわけではないのに、そのようなことを言われているような気がしてならなかった。