この声で、キミに「好き」と伝えたい。

だから、美歌にとってあたしは邪魔な存在。

あたしさえいなければ……。


あたしのせいで、美歌の夢が変わってしまっただなんて…。


美歌は、突き飛ばすように掴んでいたあたしの胸ぐらを放す。


「どうせ今日のコンクールだって、去年に続いて優勝でしょ。審査員の前で、その圧巻の美声を披露してこれば?」


そう言い捨てると、美歌は2階の自分の部屋へ行ってしまった。