この声で、キミに「好き」と伝えたい。

でも、あたしの歌声は最高潮を迎えていた。


このままの歌声をコンクールで発揮すれば、今までで一番の出来になる。


あたし自身の中でも、そんな確信はあった。



…しかし。

コンクール前日。


夏期講習が終わり、家までの道を歩いている途中、あたしは喉に違和感を感じた。


…いや。

今、初めて気づいたのではない。


本当は、今朝起きたときからおかしいなとは思っていた。