この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「そう。まぁ、あなたが時間に遅れることなんてないから、心配はしていなかったけど」


ママはそれだけ言うと、ピアノの前に座った。



コンクールまで残り3日となったから、ママのレッスンも日に日に厳しさが増していく。


ほんの細かい部分まで指摘され、完璧を求められる。

そこがクリアできたとしても、決してママは褒めたりなんかしない。


できて当たり前だから。