この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「相手は、“覇國の豹”だって。これだけ伝えてくれればわかるからさっ」


豹くんがそう言うと、3人の口がポカンと開いた。

電話をしようとしていた小林先輩の手も、まるでフリーズしたように止まっている。


「い…今、なんて…?」

「覇國の…豹!?こいつが…!?」

「そ…そんなわけっ。だって覇國の豹って言ったら、前に頭を……」


これまで以上に、豹くんに恐れを感じる3人。