この声で、キミに「好き」と伝えたい。

そう言う先輩の瞳はとても冷たく、顔は無表情だった。

夏だというのに、冷たい風が路地裏を吹き抜ける。


「もちろん、返事はわかってるわよね?」


小林先輩に、グイッと顎を持ち上げられる。


先輩の口から漏れ出るタバコの煙が…臭い。

なんとか息を止めるので精一杯。


「雨宮さん。辞退…してくれるわよね?」


念押しするように、あたしの顔を覗き込む小林先輩。