この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「へ〜、この地味な女が“天才歌姫”とか言われてんの?」

「こばちんは、こいつをどうしたいワケ?」


2人に詰め寄られ、後退りをする。

だけど、すぐ後ろには小林先輩がいて、あたしはこの狭い路地裏で挟まれる状態となってしまっていた。


「私はただ、お願いしにきただけ」

「お…お願い……?」

「そう、簡単なことよ?私の願いはただ1つ。……コンクールを辞退して」