この声で、キミに「好き」と伝えたい。

たまたまここで出会したわけではなく、それを言いにあたしのあとをつけてきたに違いない。


あたしはべつに偉そうに自慢してるわけでもないし、小林先輩のこれまでの練習の日々を笑うつもりもない。

だけど、今の先輩は聞く耳を持っていない。


「…あんたさえいなければ、次のコンクールで優勝するのは、この私なのよっ!!!!」


コンクールへのプレッシャーと、雨宮千歌という壁を越えられない怒りが爆発する。