この声で、キミに「好き」と伝えたい。

…そのとき。


「雨宮さんっ」


路地裏を半分ほどきたところで、ある人物に声をかけられた。


振り返ると、それは小林先輩だった。

ポニーテールが風になびいている。


「…小林先輩?こんなところで、どうしたんですか…?」

「ちょっとこっちに用事があってね」


学校ですれ違うことは今まで何度かあっても、話をするのはこれが初めてだ。


「そういえば雨宮さんって、あの雨宮和歌子先生の娘なのよね?」