この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「…はい」


あたしが席に着くと、「見た?あの偉そうな顔」などと言った文句が、ひそひそした声で周りから聞こえてきた。


「…どう?小林さん、あなたとの違いがわかった?今のままじゃ、雨宮さんの歌声は越えられないわよ」


先生があたしに期待してくれるのは嬉しいけど、その言葉がさらにあたしの周りを敵にすることになる。


小林先輩だって、ついさっきまではただの先輩後輩関係だった。