この声で、キミに「好き」と伝えたい。

「…ありがとうございます」


ピリつく空気を逆撫でしないように、小さな声で先生にお礼だけ言って自分の席に戻る。


あたしの次に歌ったのは、高い位置でポニーテールをしている3年生だった。


確か名前は…、小林(コバヤシ)先輩。

3年生の中で、最も歌がうまいと言われているから、あたしも名前くらいは知っていた。


小林先輩の歌声は澄んでいて、聴いていて心地がいいものだった。