この声で、キミに「好き」と伝えたい。

なんとしてでも、今年はあたしには優勝させたくないという気迫もジリジリと伝わってくる。


だけど、気にしてなんかいられない。


泣いても笑っても、優勝できるのは…ただ1人。


コンクールには、全国からの選りすぐりの生徒たちが集まる。

こんな空気の中に耐えられないようじゃ、優勝なんてできるわけがない。


血が滲む右足の痛みを抑えながら、あたしはレッスンに励んだ。