この声で、キミに「好き」と伝えたい。

その理由は、なんとなくはわかっている。


去年優勝したんだから、くる必要ないだろう。

今年も出場するとは、欲張りなやつ。


口には出さないけれど、突き刺さる視線がそれを物語っていた。


去年の優勝者…。

…そして、今年の優勝候補。


ただでさえコンクール間近でピリピリとした雰囲気なのに、あたしが加わることによって、さらに殺伐とした空気に変わるのがわかる。